■「不眠」という現代病
今、日本人の5人に1人が、何らかの睡眠の悩みを抱えていると言われ、その症状も様々です。「不眠」の主たる原因は精神的なものと言われ、仕事の忙しさなど明らかに目に見えるストレスはもちろん、人間関係や将来への不安、生活リズムの変調、食生活の問題など、ありとあらゆるストレスに晒されて暮らしている現代の、必然の症状なのかもしれません。しかしながら、人の身体や寿命にとっての「睡眠の重要性」が明らかになっている以上、この問題は非常に深刻であり、医学療法、理学療法はもちろん、寝具や空間などの睡眠環境の改善や心理的リラックス状態を生み出すために、多くのアイテムが開発されはじめています。
■不眠の種類
ひと口に不眠と言っても、症状はひとつではありません。
1.「入眠障害」
眠ろうとしているのに、なかなか寝付くことができない。最も多いタイプの不眠。
2.「熟眠障害」
眠っている時間のわりに、ぐっすり寝たように感じられない、いわゆる「眠りが浅い」状態で満足感がない眠り。
3.途中覚醒
眠っている最中に、何度も起きてしまう。一度起きるとすぐには眠れなくなる。
高齢者に多い不眠です。
4.早朝覚醒
朝、必要以上に早く目が覚めて、そのまま眠れない。高齢者に多いです。
■主な不眠の原因
不眠の原因には様々なものがありますが、大きく分類するとだいたい以下のようにまとめることができます
1.心理的要因
社会や暮らしの中で受けるストレからくる、悩み、不安、緊張感など
2.生理的要因
生活習慣やリズムの変化、ホルモンバランスの変化や加齢(更年期障害時の不眠がこれにあたります)など
3.身体的要因
身体の一部が痛い、不快感(ムズムズ足症候群などはこれです)、咳、かゆみなど。
心理面(不快な部位を気にし過ぎる)の問題が重なって悪化する場合もあります。
4.精神医学的要因
主にうつ病や神経症など、医学的疾患の症状として出るもの
5.薬理的要因
カフェインなど、眠りを妨げる成分によるもの